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2021年4月27日

健康長寿講演 「コロナ下での高齢者の生活 ―コロナ時代を生き抜くために―」井藤英喜先生

福性寺の施餓鬼会を4月23日と24日に予約制で4回(例年は1回のみ)開きました。あわせて60名弱(例年100名以上)の出席者でした。

例年の施餓鬼会では前半は「健康長寿講演」で、後半が「施餓鬼会法要」です。今年は時間を短縮するために「健康長寿講演」はできませんでした。このため、何度かご講演を頂いております東京都健康長寿医療センター名誉理事長井藤英喜先生に、「文章」でご講演を頂きました。施餓鬼会の「健康長寿講演」に代るものです。お檀家ご信徒様には印刷体で後日送ります。

以下の井藤先生から頂いた原稿は、「文頭一字下げ」で、青字部分はテキストボックスで枠で囲まれています。しかし、そのままの形でホームページに掲載できませんでした。文章の形を変えてしまったことをおわびします。

 

東京都健康長寿医療センター名誉理事長 井藤英喜先生

 井藤英喜先生 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター名誉理事長 平成27年2015年日本老年学会会長 令和2年2020年日本老年医学会の最高栄誉賞「尼子賞」受賞

コロナ下での高齢者の生活―コロナ時代を生き抜くために―

東京都健康長寿医療センター名誉理事長

井藤英喜

一昨年の暮れ中国の武漢から始まった新型コロナウイルス感染症は今なお世界で猛威を振るっています。この原稿を書いている令和3年4月21日現在、世界で累計1億4,300万人が感染し、300万人が死亡しました。日本でも、55万人が感染し、1万人の死者を出しています。

コロナウイルスはなかなか難儀なウイルスで、変異しやすく、変異すると感染力や毒性が増加したりします。現在、新型コロナ感染症の第4波が来ていますが、これは変異ウイルスによるもので、何とか抑え込まないと大変なことになると心配しています。幸いにも変異ウイルスに対しても、現在用意されているワクチンが有効とのことで、できるだけ早い機会に皆様がワクチンを接種できればと願っています。ただ、ワクチン接種でコロナにまつわる問題のすべてが解決するわけではありません。

そこで本稿では、コロナ時代をご高齢の方が元気に生き抜くためにどのようなことに注意したらいいかということを述べたいと思います。

 

<まずは、予防>

新型コロナ感染症対策でまず大切なことは予防です。

コロナは、せき、くしゃみ、おしゃべりなどの際、ウイルスを含んだつばの飛沫が飛び出し、それをほかの人が口や鼻から吸い込むことで感染します(飛沫感染)。また、せきやくしゃみを手で押さえ手にウイルスがつき、その手でドアノブやつり革などに触りウイルスをつけ、それをほかの人が手で触り、その手で口や鼻をさわることにより感染します(接触感染)。

これらを避けるために

1)こまめに手洗いをする

・外出先からの帰宅時、調理の前後、食事前などこまめに手洗いしましょう

・指輪や時計を外して、石けんをつけ、手のひら、手の甲、指先、爪の間、指の間、手首をしっかり洗う

2)せきエチケットを守る

・せき、くしゃみ、おしゃべりなどの際、つばの飛沫をとばさないために、マスク、ハンカチ、ティシュ、袖などで口や鼻をしっかり押さえる

3)こまめに手洗いをする

・外出先からの帰宅時、調理の前後、食事前などこまめに手洗いしましょう

・指輪や時計を外して、石けんをつけ、手のひら、手の甲、指先、爪の間、指の間、手首をしっかり洗う

4)せきエチケットを守る

・せき、くしゃみ、おしゃべりなどの際、つばの飛沫をとばさないために、マスク、ハンカチ、ティシュ、袖などで口や鼻をしっかり押さえる

5)3密を避ける

・換気の悪い密閉された空間、多くの人が密集した場所、近距離での会話や発声が行われる場面(密接)を避ける

・部屋はこまめに換気し、多人数での集会や多くの人が集まる場所を避け、人と会う、人と接する場合はお互いに手をのばしたくらいの距離(ソシアルディスタンス)を保つ

 

<体力の低下を避ける>

新型コロナ感染症を予防するため不要不急の外出、集会、会食などを避けることが勧められています。その結果、友人や家族と会うこと、今まで行っていたフィットネスクラブ、趣味の会、勉強会、講演会などをやめ、ほとんど家に閉じこもることになったご高齢の方が多くなっています。その結果、体力、気力がどんどん低下し、足腰が弱ったり、中には認知症やうつなどになった人もいます。そうならないために、つぎのようなことに気を付けてください。

1)適切な栄養摂取に努める

・一日3食しっかり摂る

・バランスのよい食事をとる(主食とおかず、おかずとしては肉、魚、卵、大豆製品あるいはねりものなどのタンパク質、野菜・キノコ類・海草など)

2)適切な運動、身体活動を心掛ける

・室内でもできる体操を行う

・1人ででも、また友人とソシアルディスタンスを保ちながらできる散歩、速足歩行などを行う

・家事(調理、掃除、洗濯など)や庭仕事、大工仕事などで体をうごかす

3)社会とのつながりを積極的にもつように心がける

・電話やメール、lineなどをつかった交流などを積極的に行う

・集会に行くときは、3密を避ける

・公園など野外での交流を考える

その人、それぞれに、できることとできないこと、できる環境とできない環境があると思いますが、コロナに負けず、この時期を、それぞれの創意と工夫で乗り越えて頂きたいとおもいます。

(以上)

 

以下は私の文章

井藤先生の「できることとできないこと、できる環境とできない環境がある・・・この時期をそれぞれの創意と工夫で乗り越えて頂きたい・・・」は、釈尊(お釈迦様、ブッダ)の教え・考え(仏教)みたいですね。

井藤英喜先生に関する記事を書いたことがあります。

令和元年2019年7月8日最近感動したお話!東京都健康長寿医療センター理事長の退任の挨拶http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/3837

 

 


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