真言宗豊山派白王山中台院福性寺真言宗豊山派白王山中台院福性寺
  • おばあさん、おじいさんとも歩きたい(陳情中)
  • 仏教徒海外奨学基金

最近の投稿

カテゴリ

過去の投稿

2018年2月16日

一眼を献ずるものは成仏できる 角膜移植

前回(2月12日)の投稿では「スリランカ!で思いだすことが、三つあります」と書きました。二つまで書きましたね。以下が最後の一つです。

実は、スリランカ人が献眼した角膜は、多くの日本人に移植されています。たとえば、前回の投稿の中のジャヤワルダナ氏(元スリランカ大統領)の死後には、彼の遺言により、片目はスリランカ人に、もう一方の角膜は、日本人!に移植されています。

また、スリランカ人が献眼した数千の角膜は、日本人に贈られています。これは、「一眼を献ずるものは成仏できる」とする「釈尊の物語」(ジャータカ・釈尊の前世のお話)に拠っています。釈尊が前世において、自らの眼を他者に与えた物語があります。このために、釈尊と釈尊の教えに近づくために、スリランカの仏教者の間では、献眼することが行われています。ジャヤワルダナ氏はクリスチャンから仏教徒に改宗した人です。

私も40年近く前に献眼登録をしています。以前は献眼するためには、年齢の制限(65歳まで)がありました。有難いことに、この年齢を超えました。しかし、現在は、献眼登録に関して、年齢の制限はないようです。角膜はとても長生きです。一世代で終わることなく、他の人の身体の中で、二世代目を生きることができます。角膜の移植手術の成功率は非常に高く、90%近くです。

「ジャータカ」は素晴らしいお話の宝庫です。とろこで、中学校や高等学校で見学したので、皆様がよくご存じと思います。法隆寺の玉虫厨子にも、「ジャータカ」にある釈尊の前世のお話が描かれていますね。玉虫厨子と玉虫については、書きたいことが多いです。次回に書きます。移植手術や玉虫のイメージを頂けましたら有難いです。

3月15日の山門前の駐車場の梅の花です

2月15日の山門前の駐車場の梅の花です


キーワード検索
カテゴリ
過去の投稿

ぜひ、福性寺のホームページをお気に入りに追加下さい。
最新情報を更新しておりますので、ご覧下さい。