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2020年1月20日

記事の中にある「観世音菩薩真言」とは何ですか?「梵字悉曇」平川出版社1981

前回(令和2年2020年1月15日)の記事の写真説明の中で、観音様のご真言についてふれました。

この真言の現代の真言宗僧侶の発音は「オン アロリキャ ソワカ」です。

周誉師による「観世音菩薩真言」 美しい梵字を見て下さい 5・6世紀頃の北インドの書体を基本としています(田久保周誉著・金山正好補筆「梵字悉曇」平川出版社、1981)より

周誉師による「観世音菩薩真言」 美しい梵字を見て下さい 5・6世紀頃の北インドの書体を基本としています(田久保周誉著・金山正好補筆「梵字悉曇」平川出版社、1981)より

父(田久保周誉師)の著書「梵字悉曇」の217ページには「唵 蓮華部尊よ 娑嚩訶」とあります(写真)。こんな意訳ではいかがでしょうか。「大々歓喜称賛する 観自在菩薩よ 願いが成就して幸あれ」

この真言は百(箇)日忌に唱えます。また、初七日法要、四十九日忌や一周忌、そのほかの年回忌法要でも読むことがあります。

ところで、前記の「梵字悉曇」を読み返してみました。父はこの本を執筆中に亡くなりました(昭和54年1979年)。このため、父の親友の金山正好先生(「漢訳対照梵和大辞典」・「望月仏教大辞典」編集員、昭和60年1985年亡)が追加・補筆をして下さり、発行となりました。

しかし、正規の出版(初版)の前、父の三回忌法要(の参加の皆様に配布するため)に間に合わせるために作った版(プレ初版?)では、梵文般若心経の写真が不鮮明であり、また上下が逆転しているものもあります。「不完全版」ですね。しかし、なつかしい思い出のこもった「プレ初版本」です。「正規の初版」も「プレ初版」も、発行日は、3回忌法要の日となっています。

著者や補筆者が亡くなっておりますので、この本は増刷はされても、第2版が出ることはありません。「アマゾン」の書評でも、この本は学術的に高い評価を得ています。著者や補筆者の勝手な人生観や解釈はありません。金山正好先生のお陰です。心から感謝しています。


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