某全国紙(令和5年2023年10月22日)に、「東京都の墓地行政」に関する方針が書かれていました。管理料を5年間滞納した墓地には、「無縁看板」が立てられ、その後「1年以内に連絡がなければ、改葬することを官報に掲載し、その後撤去(更地化)する」方針らしいです。「無縁」という言葉は、本当は間違っていると思いますが、その内、ご説明します。
本来「生きている都民」のために使う税金ですから、管理料が滞納されたお墓を改葬することは、やむをえないかなと。税金を墓地のために使用することには議論があると思います。
また、この新聞によると、いわゆる「墓じまい」はこの10年で1.5倍となったらしい。しかし、本当の墓じまいは少ないです。多くは「お墓の引っ越し」で、これを含めてでしょう。1.5倍とは意外に少ないというのが私の感想です。各メディアやネットで騒がれていますが、たかだか1.5倍です。3倍とか5倍とかと思ってしまいます。商売熱心な皆さんが多いです。
しかし、福性寺のお檀家は、この10年間、増加傾向です。それでも、地方のお寺は大変であると思います。単に人口減少の影響ばかりでなく、都会にでた2世代目や3世代目の皆さんが、地方:故郷のお墓を解消しているからです。都会のお寺の樹木葬や納骨堂が、地方の「墓じまい」の受け皿となっているようです。
「お墓はお家から近いことが心の安らぎになります」は、お墓の広告でよく目にします。私も書いたりお話したりすることがあります。これ本当?なんでも疑う性質(たち)です(笑)検証のため(笑)に、新しいお檀家に質問しています。すべて「お墓が近いと助かります」とのお返事です。マー!住職からの質問では「お墓が近いと助かります」としか、答えることができないかな!(笑)今後もそのように考えて頂けるように努力したいと思います。
福性寺でも、後継者がいなくなるお墓や納骨の予定のないお墓について、事前に「墓地の更地化料」と「お骨の永代安置料」を前納しているお檀家が少しですが増えてきました。お墓にその趣旨が赤字か白字で以下のように書かれています。
「一金〇〇円也 将来更地化料 永代納骨・安置料 令和〇年〇月前納」これは、お檀家の亡きご両親様やご先祖様への想いと、お寺の運営が将来困らないようにとお檀家のご配慮ですね。心からありがたいと思っています。
また、ご遺言状に「お墓に関する記述がある」とかなりの数のお檀家からお聞きしています。重ねてありがたいお檀家の皆様です。
令和3年2021年9月24日「永代供養料」と水道工事 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/10027
令和5年2023年5月3日お墓を引っ越したんですか?https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/17879
令和2年2020年1月28日新しいお檀家 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/5266
令和4年2022年1月30日入檀「・・・最後の買い物ですから」(新しいお檀家)https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/11227