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2025年9月29日

平川祐弘氏から教わったこと「欧米にも堂々と主張」英文教科書

平川祐弘氏の自伝の書評を読みました。9月28日の日刊紙上においてです。私には、なつかしいお名前です。書評に「欧米にも堂々と主張」のタイトルがありました。いいですね。

評論家、比較文学研究者、東京大学名誉教授です。直接おあいしたことはありません。平川祐弘氏から教わり、記憶したたことがあります。

ある評論の中で「日本人で外国で自己主張する人の数はきわめて少ない。自己主張するなら外国語の著者があるはずだ」という意味の文章を平河氏が書いていました。引用が正確でなくて申し訳ございません。つまり「外国語による自己主張」です。

平成4年1992年に発行した「食道の病理」の初版です この後日本語の第2版を発行して英文教科書にしました

平成4年1992年に発行した「食道の病理」の初版です この後日本語の第2版を発行してその後英文教科書にしました

医学生時代(1969~1975年)、優れた日本語の医学書がないことに気づいていました。英語の医学書・教科書には「なんでも書いてある」と思いました。英文教科書は優れていました。

父(周誉師)からは、医学書・学術書の購入については躊躇なくお金をもらうことができました。私の医員、医長や部長としての居室には、他の医師よりも多くの英文教科書があったと思います。数倍かなと思います。

欧米の医学書会社にたくさんのお金を払ったことになります。いまいましいな!そのうち、英語の教科書を書いて輸出して・・・と考えていました。

こんな時に先ほどの平川氏の評論を読みました。「本当にそうだ!」と考えましたね。

30歳代で日本語の教科書を書いて、40歳代には英語の教科書を書いて・・・などと勝手なことを考えていました。

私の病理学者としての専門領域は、上部消化管(食道・胃)です。この分野の日本の内視鏡学や病理学はとても進んでいます。世界のトップレベルです。

実際は「食道の病理」の出版は、平成4年1992年、42歳でした。「Pathology of the esophagus」を出版したのは、平成12年2000年です。50歳でした。外国の出版社であるSpringerやBlackwellから出版され、現在第3版です。しかも、印刷は香港でした。日本の医学書会社は関心を示しませんでした。

それでも、日本の進んだ消化管学を正確に世界に紹介できたと思っています。

今まで、「一臓器の英語医学書・教科書」を書く方法を若い病理学者にお話をしてきました。なかなか難しいですが、日本語で教科書を書くことで止まっているようです。

多忙とか生活に負けないで、日本の優れた分野を世界に紹介してほしいと考えています。AIの利用も考えてほしいです。頑張りたいですね。

おあいしたことはありませんが、平川氏の文章に出あうことができて幸運でした。

令和7年2025年3月7日岩切勝彦教授の最終講義https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/27786

和6年2024年3月10日大昔の太原・珠海講演旅行 外伝ばかり あとテレサテン(3)https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/21748

令和5年2023年12月20日「年初より雑煮の味を褒められし」石原典子氏https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/20880

令和5年2023年6月1日原著論文がPath Res Practに掲載「欧米人には負けたくない」https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/18099

令和2年2020年10月17日 「病気になったことを家族が責めるんですよ!」セカンドオピニオンにご来寺https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7257

「福性寺の歴史第十版 ご本尊大日如来様開眼四百年記念版」では、写真の英語説明だけで寺の歴史がわかります。また、英文の要約・アブストラクト(5ページ)もあります。校正が終わり印刷中です。

この後、第十版に加えた写真と文章を書いていこうと思います。


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