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2026年2月5日

どうしてそんなに褒めるのですか?

昨日、埼玉県春日部市で葬儀を執式してまいりました。福性寺の公用車(スバル)を走らせ、片道1時間15分の道のりです。

今回の葬儀は「招待者葬(家族葬)」でした。葬家の皆様は大変立派な方々で、私自身も法要を通じて、非常に穏やかで居心地の良い時間を過ごさせていただきました。

葬儀の中で、心に残った言葉がいくつかあります。

ご家族からは、「お経は音楽なのですね」。また、喪主様からは「(10年ほど前の)おばあちゃんの時より、声が大きくなってよかった」と、笑顔で仰っていただきました(笑)。院代さんの声明と和讃・ご詠歌も素晴らしいです。

そして葬儀の後、90歳に近い故人の奥様のご友人が、しきりに私の声明(しょうみょう)と、解説付きの読経を褒めてくださいました。「本当に素晴らしい。最近、二度ほど葬儀に出ましたが、何の説明もなくて寂しかった」と。

実は後から知ったのですが、この方はある県でも指折りの大寺院で歴史ある名刹と深い縁をお持ちの方でした。親戚です。いわば「お経を聞くプロ」だったのです。

私は、かつて医学研究者・病理医として65歳まで医学会や現場に立っていました。 しかし、お勤めをする時は「医者が片手間にやっている読経」であってはならないと強く律しています。

イメージしているのは、あの肩の筋肉が盛り上がった、力強いお大師様(弘法大師空海和尚)の体格と生命力です。そのお姿を心に描き、誠心誠意の読経を捧げることを考えています。

墓所のお茶碗 10年近く前に亡くなったお母様にぴったりのお茶碗です

葬家の墓所  10年近く前に亡くなったお母様にぴったりのお茶碗です 美しい

また、福性寺では以下のことを大切にしています。

通夜がない場合: 事前に「通夜の意義」と、葬儀までの過ごし方について丁寧にお話しします。

出発の前後: 墓所へ伺い、故人様が無事に旅立たれることをご先祖様にご報告します。

こうした「当たり前のことを、心を込めて行う」積み重ねが、図らずも皆様の心に届いたのかもしれません。

褒められすぎると恐縮してしまいます。これからも「医学の眼(観察するちから)」と「仏道の心」を合わせ持ち、響く読経を続けてまいりたいと思います。

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