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2026年5月20日

墓地は見守りの場、そして自然のある場所

住職の日常の大切な仕事の一つが、境内の見まわりです。

「散歩ですか?」と聞かれれば、「いえ、ガードマンです」と答えるのが本音でしょうか。

先日(5月16日)も駐車場の花壇から本堂西側の植栽まで、目を光らせて歩きました。坊さんではない目つきです。

顕微鏡下に「がんか良性か」を判断する仕事(病理医)を長くしていましたので、目つきは鋭いです(笑)

なお(笑)は冗談の意味です。目つきが悪いと言わないでください。

落ちていた人工物はコカ・コーラの空き缶がたったの一つ。一昔前に比べると、ポイ捨てをする人が劇的に減ったように感じます。

防犯カメラのおかげもあるでしょうが、人々の心の持ちようが立派になったのだと思えてニコニコしたくなります。

さて、病理医で老化の研究をしていた身としては、境内の植栽を観察することは、何よりの楽しみです。そこには多様な生命の営みがあるからです。

スズメやキジバトといった鳥たちは、穏やかな動きでこちらを見ています。さらに、毎年顔を見せてくれるトカゲや大きなカエル、これまでに3回遭遇したヘビなど、すばしっこい生き物たちには、カメラを構えるタイミングが間に合いません。

カマキリ 小さいです 墓地で食べるものがあるとも思えません 肉食だと思うのですが

墓地で驚くほど小さなカマキリに出あいました。 背景の石の幅と比べると、わずか2~3cmほど。今年は冬の間にカマキリの卵を見つけられずに心配していたのです。カマキリ!死に絶えた?

どこかで無事に命をつないでいたようです。小さくとも立派なカマを構える姿を、今回はしっかりと写真に収めることができました。「蟷螂の斧(とうろうのおの)」の比喩を思い出しますね。

カマキリはご存知の通り「肉食」です。こんなに綺麗に掃除された境内で、これほど小さな体が一体何を食べて生きているのか、不思議です。しかし、目に見えないほど小さな虫たちが、この土や緑の中にたくさん生息している証拠と言えそうです。

以前、記事の中でも書いたクモやカタツムリ、ドロバチたちと同様に、福性寺墓地もまた、都市の「生物多様性」を守る立派な緑の拠点なのだと改めて実感します。

「福性寺の墓地には自然があります」何度も書きました。

もちろん、墓地は檀家様の祈りのためにあります。それでも、お墓参りにお越しの際は、ぜひ足元の小さな命のたくましさにも、目を留めてみてください。

墓参にお出かけください。

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