今週、ワクチン接種に出かけるというお檀家の奥さんに「半そでで出かけるといいらしいですね」とお話すると「ノースリーブで出かけます」とのことでした。「おそれいりました」でした。(笑)
ところで、僧侶が右の肩を出すファッション(?)袈裟のつけ方は、テーラワーダ仏教・上座部仏教、スリランカやタイなどの僧侶で見ます。メニューの仏教徒海外奨学基金の「牧女の供養」の釈尊(お釈迦様・ブッダ)をご覧下さい。日本でも袈裟は右の肩にはありません。
「偏袒右肩(へんだんうけん)」と言いますね。「袒」は「はだぬぐ、腕をまくる(学士院恩賜賞白川静氏「字通」)」という意味らしいです。
ところで、上座部仏教の僧侶は黄土色の袈裟をつけています。釈尊の時代は、使い古しの役に立にたたなくなったボロボロの廃棄された布(きれ)を清潔にして、つないで袈裟として、つけていたらしいです。文字どおりの糞掃衣(ふんぞうえ、お尻を拭いた後の布?からなる衣)ですね。何しろ、僧侶は生涯、無所有ですから、衣も価値のない布でした。
現代の日本の僧侶のファッションでも、袈裟(けさ)は、最も上につけます。日本に伝わってから、様々な色や金襴の布地が用いられるようになり、その組み合わせによって僧侶の位階を表すものになっています。
生涯、無所有の釈尊と金ぴか袈裟?「あんまり金ぴかで、釈尊やお大師様(弘法大師)の前に出ることができませんね!」と書いたことがあります。
初転法輪について。
令和元年2019年7月8日最近感動したお話 東京都健康長寿医療センター理事長の退任の挨拶 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/3837
上座部仏教の僧侶のファッションをご覧下さい。
令和2年2020年10月28日スリランカの「仏教徒海外奨学基金」満月の日ポソン・ポヤ・デイ https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7327
左の肩につけた袈裟をご覧下さい。
平成28年2016年10月31日スリランカ サンガラタナ師(B. Sangaratana Thero)にご読経頂きました 奨学金 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/255
令和2年2020年8月9日 夏のファッション/坊さんもシースルー?: https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6565
現代の金ぴか袈裟、釈尊や大師の前に出ることができない理由があります。シンプルな副住職の黒衣と如法衣をご覧下さい。
令和2年2020年7月24日 住職さんは偉くないの? https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6408