数年ぶりに離檀したお檀家がいました。都会の寺では「世間」で言われているほど離檀する方はいません。
お檀家:祭祀権者が亡くなり、故人の面倒をみていた娘様とお孫様がお家の近くのお寺にご両親のご遺骨を移すようです。合祀(合葬)らしい。改葬=お骨の引っ越しです。しかしご本人(故人)は「福性寺に永代供養をお願いします」と言っていました。
手続きはとても簡単です。福性寺のある北区から改葬許可証(郵送してくれます・ダウンロードも可能)に必要事項を書き込み、福性寺がハンコを捺したものを北区に提出し、引っ越し先(お寺・霊園など)に書類を出すだけです。墓所の更地化料は直接石材店に支払ってもらいました。
それから一月ほどした日(4月中)、別のお子様が墓参においでになりました。「〇〇の家のお墓は引っ越したんですか?」エー!知らなかったんですか?とてもビックリしたご様子です。「植木になっているんですけど」きれいな小菊の供花をたくさんお持ちです。
しかし、どこに改葬したのか言うことはできません。ご兄弟の間に「イロイロ」あったのかもしれません。事情をお聞きしないようにしています。
「お命日には毎年来ていました」まったく知りませんでした。「このお寺と縁が切れてしまいます」「読経会や秋の講演会に来たことがあります」とお話になっていました。これも知りませんでした。このお参りの方の心の中を思うと・・・。同情しました。
ご両親のお位牌を作ってご自宅のお仏壇に安置するようにサジェスチョンしました。お命日には「墓参」はできませんが、感謝のお気持ちを形に表して、お花・線香とお供物を「お位牌」の前にお供えするようにしてはいかがでしょうか?と追加しました。そのようにするそうです。
お位牌が完成しましたら、私がお経を読むことになりました。お尋ね頂きましたので、お布施=喜捨は1万円程度ではいかがとお話しました。
持参されたたくさんの小菊は、持ち帰らずに涅槃仏様にお供えしてありました。この方の安心と幸福を涅槃仏様に祈念しました。
講演会と読経会はどなたでも参加できます。
令和5年2023年3月21日檀家になりますのでお葬式を(新しいお檀家)・・・ https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/14276
令和4年2022年11月24日改葬許可申請の必要書類(他所から福性寺にお骨を移動) https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/14936
令和4年2022年1月30日入檀「・・・最後の買い物ですから」(新しいお檀家) https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/11227
令和2年2020年8月30日被爆者のお骨とご先祖様の土(新しいお檀家)https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6786