先週、老人ホームに出かけてきました。福性寺から車で1時間20分でした。「老人ホームに入所した」とお電話をいただいていました。また、お子様を通じて近況をお聞きしていました。

天候は雪。しかし、自動車、ナビゲーションシステム、携帯電話は本当に役に立ちます。容易に到着しました。

到着30分前にホームに電話をしました。

ホームの駐車場はガラガラでした。たくさんの病院や老人ホームにお見舞いやお話のために出かけています。しかし、老人ホームでは来訪者が多いために駐車場が満車ということはなかなかないです。

ホームでは、マスク、手消毒、体温測定、病気の有無の申告をしました。靴は次亜塩素酸マットの消毒でした。徹底しています。素晴らしいホームです。そのあと、お部屋で面会しました。

お檀家からは突然の訪問にもかかわらず歓迎をしていただきました。ありがとうございます。「もう今日はズーッと起きているかも」と興奮のご様子です。喜んでいただきました。

「昭和13年の生まれ」とお聞きしました。会計係はすでにお歳を知っていました。どちらのお檀家とも、会計係は住職よりも親密です。

「神田で生れ文京区で育った」とも。神田？エ！江戸っ子！都立高校の第4学区の当時の最難関校である都立「小石川高校で男子に混ざって勉強した」私が行くことができなかった高校です。

GHQが男女共学を指示しました。新制の高校は昭和23年1948年からと思います。

「成績が振るわないと退学を勧告されるので勉強をした」「クラスに女子は6～7人」。もともと小石川高校は府立5中の男子校ですから。

「大学は行きたかったんだけど反対があって・・・」それは残念でした。ご両親の反対ではなく・・・とのこと。生前のお母様を知っています。最近、あまり聞かない言葉ですが「きっぷ（気風）がいい女性」でした。やはり江戸前。話し言葉の歯切れがよかったです。好きでしたね。

それにしましても何についても明確な記憶に基づくお話です。よどむところがありません。

「製鉄会社（実名をお聞きしました）の重役の、何でしたっけ？セクレタリをしていた」とのことでした。Secretary！英語が出てきました。優秀であったのですね！

「クラッシクを聴いている」アレ？住職はド演歌（笑）

「暇なので新聞をとって読んでいる」最近、私は読んでも内容が頭に入らなくなりました。私は軽度認知障害？

あと「住職さん、若返りましたか？」とも。冗談がお上手です。最近、続けて転びました。

机の上の勉強道具がたくさんありました。まだまだ学ぶ姿勢が素晴らしいです。

「小倉百人一首おけいこ帖」和綴じの本 「百人一首かるたの読み札の束」 「脳トレ本」 翌朝のお電話で机の上の写真をアップすることをお許しいただきました その時 「漢字の本（脳トレ本）は5冊目です」とのお返事でした おそれいりました 脳トレ本！買おうかな？（笑×2）

会計係も、住職も感心しました。教養の質と量が住職とは違います。

年齢とともに住職が失ってしまったもの（向学心）をお持ちです。本当にご立派でございます。

「ホーム内の皆様は認知症の方が多くお話をしても・・・」ホームでは、いろいろな面で「レベル」のあう皆様同士でテーブルのメンバーを作っていると思いますけれど。

翌朝、電話がありました。「住職さんがいそがしくない、ゆっくりしている時間に電話をした」と。お気づかいをありがとうございます。相手を思いやる心！本当に頭がいいんですね。いつでも大丈夫です。

病院や老人ホームに出かけて、認知症がないか軽いお檀家と面会することは「福性寺住職」の大切な仕事のひとつです。先代住職の時代からです。

令和7年2025年2月14日久しぶりの老人ホーム ありがたい言葉https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/27089

令和6年2024年2月17日練馬区の老人ホームにお見舞い 無から興すhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/17821

平成31年2019年1月13日 老人ホーム訪問　無瞋恚（むしんに）の人https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/2446

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