江戸時代からのご家系の檀家様のご当主様からお電話がありました。福性寺の檀家様の3分の1は江戸時代からのご家系です。ありがたいです。
ご夫婦で来寺いただきました。仲がよいです。
「前立腺癌(がん)と膀胱癌になってしまいました」アレ!癌がふたつも。重複癌?多いことではありません。「膀胱癌はとりきれました」切除した膀胱癌の病理検査の結果をお持ちになりました。確かに、とりきれていました。
クリニックでの採血の結果を持参していました。前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSA値が高いです。確かに、前立腺癌がありそうです。こちらも、生検の病理検査の報告書をお持ちでした。
「(自宅の近くの)クリニックの医師から治療できる病院で前立腺癌の治療を受けるように言われました」放射線治療(放治)かロボット支援の外科手術(ロボット手術)をすすめられていました。
最初に、両者の10年生存率は、ほぼ同じであるとお話をしました。10年生存率は100%に近いでしょう。ただ、治療後の副作用が異なります。副作用について十分にお話をしました。
放治は担当医師や病院が異なっても、ほぼ均一な成績(予後)と思います。ロボット手術は術者(医師)により成績が異なると思います。しかし、どちらも「標準治療」です。放射線治療を受けるつもりらしいです。
クリニックの関連の「大きな病院(自宅から近い)」で、放射線治療を受け、その後のフォローアップはクリニックにするように提案しました。クリニックで放治後のPSA測定をします。そのようにするらしい。
いずれにしても、同じ成績をえることができるのでしたら、自宅に近い病院を推薦しています。
ご本尊様にお焼香とご先祖様(墓所)にお線香をお供えして帰宅しました。私は檀家様の完治を祈念しました。
今年4月23日の施餓鬼会の健康長寿講演では、埼玉県立がんセンター病院長の影山幸雄先生に前立腺癌についてお話をしていただきました。前立腺癌は日本人男性の10人に1人が罹患します。
令和7年2025年4月24日施餓鬼会 前立腺癌の勉強と心経+仏讃歌 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/28674
癌の治療として、「高価なサプリメント」や「高価な自由診療」についてもご相談いただきました。これらの効果は医学的=科学的に証明されていません。内容を説明した後、結論としては、不要ではないかと説明しました。つまり、10年生存率に影響しないという意味です。
釈尊(シャカ・ブッダ)は、正見・正思惟を説かれています。檀家様と住職は実践できたのでしょうか。
令和3年2021年8月20日電話での医学相談 「標準治療」をおすすめしましたhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/9740
令和3年2020年10月17日「病気になったことを家族が責めるんですよ!」セカンドオピニオンにご来寺https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7257
令和2年2020年10月22日「トマトとブラックベリー」「民間療法」と「標準治療」https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7181
令和6年 2024年7月5日 坊さん休暇 終身食道科認定医https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/23698