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2026年6月29日

寺に近い斎場でのご葬儀 温かいお心遣いに感謝

檀家様(T家)のお嬢様から早朝に電話がありました。 「母が亡くなりました。以前、住職にご紹介いただいた葬儀社へ連絡しました」

ご存じの方が多いかと思いますが、私は葬儀社、石材店や仏具店などから、いわゆるリベート、紹介料やキックバックの類は一切受け取りません。私の知識の範囲ですが、葬家様にとって「最良」と思える業者さんだけをご紹介しています。

今回の葬儀社は、ご遺体用の専用冷蔵庫を備えています。これは棺(ひつぎ)の中にドライアイスを敷き詰めるよりも、ご遺体に優しく凍らせたり、傷めたりすることなく、穏やかで良い状態を保つことができるのです。私には、ご遺体に関する知識が少しだけあります。

葬儀社へ確認を入れると「午前9時か10時ごろには、こちらに到着する予定」とのことでした。枕経(まくらぎょう)とご遺族のケアのために、お伺いしました。

事前に連絡をしておいたおかげで、故人はまだ冷蔵庫には安置されず、静かなお部屋でゆったりと横たわっていました。ご家族にお断りをして、故人の二の腕にそっと触れさせていただきました。その瞬間に「ああ、十分に人生を頑張り抜かれたのだな」ということが、肌に伝わってまいりました。

だいぶ前になりますが、病院へお見舞いに伺ったことがあります。また、比較的最近にも、入所されている老人ホームへおあいしに出かけたこともありました。その頃に比べると、お痩せになっていました。しかし、お顔はいつもの優しい面差しのままでした。 私は元々、病理医として老化の研究をしておりましたので、故人の身体の中で起きていたことが解る気がしました。

葬儀場でも本堂と同じように五体を地に投げ出す(五体投地)「壇前普礼(だんぜんふらい)」を行います 五体投地とは額・両手・両膝の五つを地面につけ全身を捧げて仏様に対し最大限の敬意と帰依を示す最も丁重な礼拝の作法です こちらの葬儀社はいつも綺麗な赤の毛氈(もうせん)を用意してくれますので正式の礼拝ができます 葬儀社の皆様に感謝いたします

家族葬で執り行うとのことです。「住職さんが移動するのに便利でしょうから、お寺に近い町屋斎場で葬儀をすることにしました」 私は思わず「申し訳ありません。本当にありがとうございます」と。

葬家の近くではなく、あえてお福性寺に近い町屋斎場を選んでくださったのです。福性寺には、このように立派な檀家様が多く本当に頭が下がります。

お寺に寄り添うようにしてご葬儀を営んでくださる!時折、このような温かいお話をいただきます。本当にありがたいことだと感謝に堪えません。

昨今、派遣僧侶、インターネットの仲介や葬儀社からの依頼によって、「寺・檀(寺院と檀家様)関係」のないご葬家の葬儀を勤められるお坊様が増えていますが、それは肉体的にも精神的にも大変なご苦労があることとお察しいたします。また、故人のご生前を知りませんから、お戒名を考えることも困難です。

檀家様の温かさに触れ、改めて檀家様全体に深くお礼を申し上げます。

参考記事

平成31年2019年1月31日今日の葬儀 「何から何まで」住職の考えでhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/2579

令和2年2020年10月18日「墓所の大売出し」ではなくて「お寺を広報したいなー!」(3)「もう少しお檀家になりたくなるチラシは作れないのかしら?!」 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7092

令和4年2022年10月3日福性寺に近づいて葬儀 お通夜が始まりましたhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/14161

令和6年2024年2月20日ご自宅で通夜を執式しました 戦後人の常識https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/21548

令和8年2026年4月19日美容外科してくれてありがとう遺影 寺の近くでhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/34200

 


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