宮下洋一氏の記事(「文芸春秋」令和2年2020年10月号p242‐51)を、発売時に読みました。今までここに書こうか考えていました。
去年のスペインにおける新型コロナウィルスのパンデミックの第1波の時、約3万人が亡くなっている頃についての記事でした。去年3月31日には1日に約1万人が感染し、4月1日の死者は1日で約千人の頃(スペイン)です。
死亡者の約70%が高齢者介護施設で隔離されたまま亡くなっていたというのです。施設に来た医師によりモルヒネが投与されていた。「医療崩壊」を恐れるあまりの結果であるというのです。また、ある介護施設では、施設長、介護士、看護師の多くが出勤拒否をしたと。さらに、途中から救急車が来なくなった。患者の症状次第ではなく、年齢次第でICU(集中治療室)での治療を決め、そこには「病院搬送排除の基準」があったらしい。
6月には、州首相や施設責任者を訴える遺族による集団訴訟が始まりました。フランス、英国、ベルギー、ポルトガルでも同様であったらしい。
宮下氏は「トリアージの必要性のないときにトリアージ政策を事前決定した」として政策を問題視しています。トリアージにより入院できない身(高齢者)としては考えさせられました。
「欧米と比較せず日本は独自の政策、医療、倫理感を持って第2波(10月号のこの時点で)に立ち向かってほしい」と言っています。
日本の第3波では、患者の入院先が決まらなかったとか、自宅で死亡したと聞きます。ヨーロッパと同様のトリアージが行われているのでしょうか?されていないと思います。救急車が全く来なかったことはないと思いますから。
患者の症状次第ではなく、年齢次第でICUでの治療を決めることに関して、釈尊(お釈迦様・ブッダ)とお大師様(弘法大師)のご意見をお聞きしたいですね。
「日本に生れて、まあよかった」(平川 祐弘氏、新潮新書2014)のでしょうか?
「日本人は何も知らない」(谷本真由美氏、ワニブックス2019)のでしょうか?
それにしましても、日本の旧メディア=新聞やテレビの報道(とは言えない?)番組では、報道されないニュースでした。イタリアの医療崩壊はごく一部が紹介されたようですが。
新型コロナウイルス・COVID-19についてたくさんの記事を書いてきました。以下にあげます(漏れがあります)。
2021年1月31日ワクチンをうたない方がいいですか?アレルギーがあるんですけどhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7962
2021年1月19日「住職さんは新型コロナのワクチンを接種しますか?」1月14日の記事に追加 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7844
2021年1月16日「なんですぐにワクチン接種しないんですか?」 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7870
2020年12月29日特別措置法に罰則?!ワクチンに期待 あと半年頑張ります https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7729
2020年12月25日パンデミック予言 「おみくじ」大吉と石田三成 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/7644
2020年7月4日 大正時代のパンデミック 高熱に効果?https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6279
2020年6月21日移動の制限解除! それでも外出なし!外食なし!で、大丈夫ですか? https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6230
2020年5月18日「コロナウイルスの色はなんで違うんですか?」「ウイルスに色??」 https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/6035
以下の赤字の記事はいかがでしょうか?2020年5月7日 医療従事者に特別手当の支給を 臨床医がうらやましい https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/5990
2020年4月29日 マスクで読経 スポーツマスク:呼吸筋のパワーアップ? 不織布?? https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/5936
2020年3月24日PCR検査の思いで 新型コロナウイルスhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/5707