昨日は檀家様の7回忌法要を執式しました。
今日は「住職日誌」ではなくて、「元病理医日誌」となっています。
私の関係したことがない某公立病院の院長から、「予算不足でなかなか人を雇うことができない」と聞いていました。労働力がないのでは、サービス低下は必至です。
総務省(2024年)によると、公立病院は国内全体の病院数の約11%を占め、救急や小児科などの採算が合わないとされる部門や、へき地での運営を担っている場合が多い。各地の病院の8割以上が昨年度決算で赤字でした。
最近、2026年8月29日の「朝日新聞」にもありました。東京都日野市立病院の資金が不足し、職員約700人の給与が支払えなくなる恐れがあるとして、日野市が1億円を貸す(!)らしい。病院は財政難が続いており、市は昨年度10億円を貸し付け、今年度も今回の1億円とは別に10億円を支援する方針とありました。
また、私の身近だった都の独立行政法人(独法)病院についてもありましたね。
ちょっと前、2026年7月6日の「日経新聞」です。都立病院機構が公表した2025年度決算は、最終損益が114億円の赤字(前期238億円の赤字)。診療材料の共同調達や有料個室(旧都立病院は安いです)の利用を促進して赤字幅を縮小したと。
2026年度の都一般会計当初予算は、9兆6530億円です。規模だけ見れば病院の赤字は都全体では吸収できそうに見えます。都庁は「都の一般会計が大きいから病院の赤字も許される」とは単純には言えないのだと思います。
しかし、都の独法病院は、民間だけでは担いにくい救急、周産期、小児、感染症、島しょ医療のような政策的な医療を担う役割があります。また、高齢者や超高齢者は診察に何倍もの時間がかかります。不採算部門が出ること自体はある程度当然ではないかと思います。
都の公的病院は、利益よりも都民に必要な医療の維持が優先される場面があります。民間なら撤退する医療を維持する対価として、一定の財政負担は合理化しやすいです。
優秀な人材を採用して赤字であるのなら・・・赤字もOKと思いますけれど。
話題を変えます。それにしましても、これらの報道=病院の赤字に関する記事、つまり、マスメディアの報道は、東京都の発表や厚労省・総務省の発表(だけ)のままを記事にした感じです。各病院の収支報告書を取り寄せて解析しているのでしょうか?どの部分が赤字か知らないのではないかと思います。
新聞記者さんは実際に病院に取材に出かけているのでしょうか?赤字報道だけで、「病院の勤務者、看護師や医師など」や「患者さん」の声が聞こえてきません。現地で取材をしているのでしょうか?
「(生成)AIに全振り」(笑)という新聞社の社長もいます。「現状のAIの欠点」を知らない?もう「調査報道」と言う言葉は死語でしょうか。
公的病院の赤字をあまり喧伝する必要はないと思います。
以下、今回の話題ではありませんが、研究の世界でも同様な話があります。
患者の内視鏡検査を自身で実際に行い世界レベルの発見・研究(新聞で言えば世界的なスクープ記事)をした臨床医・研究者に関するスライドです。
以下は国立久里浜医療センターの横山顕博士の講演を聴き、テロメアとの関係を解析したスライドです。ご自身による検査・調査による「大スクープ」研究です。

自治医科大学と日本臨床細胞学会20112016における講演で使用したスライド 1.上左は正常食道のヨード散布後 2.上右はアルコール(依存)症 日本語ではまだら食道 3.下はまだら食道に発生した癌(がん)ヨードの茶色の薄い9時から12時に見える黄色の部分が癌です 食道癌はまだら食道に発生することが多い 国立久里浜医療センターの横山顕博士が飲酒後の発赤者と発癌の関係(1995)からアルコール代謝とまだら食道 まだら食道と癌の発生にについて世界で初めて研究し報告しました 研究所にお招きして講演をしていただきました ご自身で多数の患者の内視鏡検査を実施して着想した研究です
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