福性寺の境内には現在22本のアンズの木があります。庭に出て数えてきました。墓地を歩くと、目に入るお墓の檀家様の生前について考えると、すぐに数えたはずのアンズの本数を忘れます。
アンズの木の多くは、私の母の実家である延命院(真言宗豊山派 彦倉延命院)で、毎年4月13日に行われる虚空蔵尊大祭の植木市で購入した接ぎ木苗です。
接ぎ木であれば植え付けから2・3年ほどで花が咲き出します。実生(みしょう、種から育てる)では、実がなるまでに7年とか、10年近くはかかると言われています。
実は、私の父母が60年前に実生から育てた最も古いアンズの木があります。2度の植え替えを経て大切に育ててきました。植え替えにも強いようです。しかし、最近は幹から「ゼリー状の物質(樹脂)」が出てきて、害虫の侵入に悩まされているようです。
植木職人さんでも手の打ちようがなく、気がかりです。太い枝を切った時は消毒するように植木屋さんに言っています。

福性寺の空き地 庭を造ることができません 予算がありません そこで住職の「遊び場」となっています おかめ桜を植えました 矢印は3~4年目のアンズの木の幹(2本) 楕円内はそこに咲いた花です 3月12日撮影
さて、アンズといえば、以前にジャムや「杏仁豆腐」の話題を取り上げました。
ジャムを作った後に残る種ですが、時々空き地に植えています。実は今、3~4年前に植えた実生苗が2本(写真)、昨年植えたものが2本育っています。合計26本となります。
種を植えたことを忘れ(笑!なんでもよく忘れます)、雑草と一緒に刈ってしまったり、除草剤をかけてしまったりすることも多いです。住職の迫害に耐え、なんとか生き残ってくれた精鋭たちです。
皆様もアンズを食べた後、狭い土地でも問題ありませんから種を植えて実生の木を可愛がってください。植え替えに強いですから引っ越しでも持っていくことができます。強剪定しても枯れることは少ないです。
実生から育った木は、なった親の木の遺伝子を半分しか受け継いでいません。そのため、親と全く同じ実がなるとは限りません。一般的には、実が小さくなったり、酸味が強くなったりと「先祖返り」して味が落ちる傾向があるようです。
しかし、稀に親よりも優れた性質を持つ「新種」が生まれる可能性も秘めています。これを「偶発実生」と呼ぶそうです。
実は野生動物、ハクビシンが何匹も来るので困ります。アンズの実は大好物とのこと。当たり前かもしれませんが、花だけ鑑賞できて実がならないように品種改良されたアンズの木はないそうです。
現在、3〜4年目の実生苗2本には、嬉しいことに花芽が見え始めました(写真)。どんな花がさくのか、今から楽しみです。
お寺の境内を整え、アンズやサクラを育てることは、檀家様のためです。しかし、住職が一番楽しんでいると思います。植えて成長を楽しみ、剪定を楽しみ、肥料を施すことを楽しみ、花を楽しみ、花をめでる人から感謝され、アンズジャムを作ることを楽しみ、ジャムを差し上げると感謝されます。
また、通りを歩く方々に季節を感じていただき、美しい景観を共有することも、寺院としてのごくささやかな社会貢献ではないかと考えています。
これからお彼岸にかけて、境内のアンズが見頃を迎えます。美しい花々を愛でに、ぜひお墓参りにお出かけください。
今回の彼岸会読経会は、ご本尊大日如来様建立四百年記念法要です。3月20日午後11時開始です。
過去記事 アンズの木
令和3年2021年6月1日アンズの実 今年はお檀家に頑張って頂きましたhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/9166
令和6年2024年4月18日「見事ですね!」でも施餓鬼会の参加人数は・・・ https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/22462
延命院
令和4年2022年4月12日 ご開帳 真言宗豊山派彦倉延命院虚空蔵尊https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/11888
令和4年2022年12月9日柿狩り いやいや小鳥の餌の横取り?(笑)https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/15100
杏仁豆腐
令和5年2023年6月15日杏仁豆腐(あんにんどうふ)医王善逝 杏林はお寺にもhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/18451




