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2026年9月10日

寺院 定義できない(講演)

今週は平日に2軒の檀家様の法要があります。今日の一周忌法要のご家庭は栃木県からおいでになります。お車でおいでになりますから、朝の読経で道中の安全をご本尊様に祈念しました。檀家様のお持ちになるものは、ご家庭内のお仏壇からのお位牌だけです。あと、お布施(笑)墓所の清掃と手桶の水の用意は寺が行います(清掃担当)。ご本尊様と墓所の生花は寺から発注します。お線香は寺に常備です。

本題です。真言宗豊山派宗務所でお話をさせていただきました。9月7日月曜日です。もう30年前でしょうか?「脳死の医学的定義」と「自殺について」をお話したことがあります。

黄色のリコリスです 彼岸花もリコリスに含まれます 同じリコリスと言う名前ですが赤 白 黄 ピンク クリーム色などいろいろな色の花が咲きます  福性寺内で撮影

今回は「真言宗豊山派現代教化研究所(現研)」において、演題は「寺院 かけがえのない存在」です。

最初に「現代の寺院」とは何かについて私の考えを述べました。

ご本尊様を安置し、僧侶の修行・儀礼を行う宗教活動の拠点であり、現代においては「死生観や心の安らぎの提供(安心:あんじん)」「伝統・文化財の継承」「地域コミュニティの維持」という多面的な役割を担う空間でしょうか?これ!きれいごと、美し過ぎる(笑)

以下も私の考えです。「平均的な寺院像」は、分散が大きすぎて(多様過ぎる)ありえないと具体的なデータを含めてお話しました。

「寺院」の一括り議論は科学的に破綻か?寺院の現況は分散(バラつき)が平均像を完全に覆い隠している状態です。

〇経済構造:宗教法人の収入の超高分散:収支が赤字(=住職の個人収入で補填)から数億円という数桁に及ぶスケール差。平均値(平均的寺院像)や中央値に意味が(乏しいか)ない。

〇寺院の機能の非同質性:葬送・供養型(檀家寺滅罪寺)祈祷・現世利益型(不特定多数の信仰心、観光・文化財)、不動産・立地・外部経済に依存型、瞑想・修行・研究型(経済活動を伴わない宗教行為)などがあります。単一の経営モデルや平均像で定義することはできません。

〇運営主体の破綻:無住寺の増加「僧侶がいる場所」という最小限の定義すら崩壊。

主語を「寺院」や「住職」と一括りにしたマスメディアやネットによる批判の多くは、一部(時には一人の)の極端な事例を全体に適用する「過度な一般化」に陥っています。

建設的な議論や正当な評価を行うためには、「どの機能(葬儀・観光・祈祷など)を担い、どの経済規模(専業・兼業・過疎地など)にある寺院の話をしているのか」を整理・分類して捉えることが不可欠であると考えます。

いまだにあるマスメディアやネットによる一括りの批判は、若い世代・後継者に対するマイナス宣伝:マイナスプロモーション=風評被害となっております。後継者不足の原因の一つとなっていることも話しました。

以上の話のあとに、以下を「一般論ではなくて福性寺の場合」を話しました。「n=1」のお話です。しかし、これらはすでに全てHP記事で議論をしています。

「寺院 かけがえのない存在」

1.「利他」精神の先祖の安眠の場所  2.地域のミニ歴史博物館 歴史的価値の再評価  3.美しい景観のある所  4.智恵の継承の場  5.精神的な平穏(ウェルビーイング)の提供できる場  6.防災拠点  7.地域への貢献 美しい景観=3 福性寺主催 福性寺健康長寿講演会  8.国際貢献「仏教徒海外奨学基金」「シアトル高野山との対話」  9.宗教法人会計の総代様への開示など

「現研教授」の称号を拝命しているのに何のご協力もできなかったことをおわびしました。

2時間の講演と質疑・議論を終えて夕方から「拡大現研懇親会」にも参加させていただきました。楽しかったです。

「拡大現研懇親会」では、それぞれが執式している葬儀に話題が集まりました。やはり坊さんです。特に葬儀の大切さについて議論をしました。

「三人寄れば文殊の知恵」「坊さんが三人寄れば・・・」文殊菩薩(釈尊の智慧を表す)の智慧は無理ですが、たくさんのアイデアがでました。

「私の執式に関する感想」を檀家様に尋ねるようにしています。「現在と将来の葬儀のあり方」に関しては、檀家様からお聞きすることが多いです。しかし、檀家様は菩提寺の住職に遠慮が大きいと思います。何らかの形で葬儀の司会者などから執式者(僧侶)に対する遠慮のないコメントなどを紹介できればよかったと思います。

参考記事

令和8年2026年4月29日 1「利他精神を持つ先祖の眠る地」とはどういうこと?https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/34378

令和7年2025年9月1日堀船の道標 石仏・石塔 庚申塔は消失https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/30800

令和7年2025年8月28日引き続き寺 かけがえのない存在https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/30764

令和6年2024年11月19日 それでも新聞を読んでいますhttps://fukushoji-horifune.net/blog/archives/25699

令和5年2023年10月25日宗教法人に税を!という意見https://fukushoji-horifune.net/blog/archives/20330


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