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2018年2月22日

玉虫厨子

前回の続きです。厨子(ずし)は仏様などを安置するお家です。お仏壇ですね。玉虫厨子には、餓えた虎の母子に前世の釈尊が肉体を与えるお話が描かれています。現在、百済観音様などと一緒に博物館(大宝蔵院)にあります。

玉虫厨子は、言うまでもなく玉虫(昆虫)の翅(はね)を使っています。現在でも、厨子の外側に玉虫の翅の小片を確認できます。以上は、高校受験のために暗記した知識です。住職は区立の小・中学校・都立高校出身です。学校群制度の前の都立高校の受験のためには、当時(53年前)、美術を含む全9科目!の試験がありました。しかし、中学と高校での修学旅行では、法隆寺の薄暗い中で、玉虫の翅を見ることができたことはありません。

私の退職記念パーティー・シンポジュウム(平成27年・2015年5月)には、ドイツ、カナダ、米国から6人の外国人医師やその奥様が来日しました。翌日、日本人学者を含めて、2泊で奈良に遠足をしました。法隆寺で玉虫厨子を見ました。しかし、薄暗くて、やはり玉虫の翅は確認できませんでした。若くても高齢者でも見えない?

ところが、懐中電灯で玉虫厨子を照らした人がいたのです。貴重な文化財で、あってはならない行為です。違法行為でしょう。しかし、この時、ホコリだらけにみえる黒い厨子の壁に、美しい玉虫の翅が輝いて見えたのです。千数百年前の玉虫の翅を見て感動しました(レプリカなのでしょうか?)。

なつかしい思い出があります。小学生のころに、福性寺の本堂の裏の石井家・菊地家・鈴木家の墓地の近くのエノ木の下で、たった一度だけ、一匹そのままの玉虫を拾ったことがあります。興奮しましたね。今でも鮮明に思い出すことができます。それまでも、アリが食べた後やアリに運ばれる玉虫のカケラは何度か見たことがありまた。玉虫は本当に美しいです。母の箪笥の中に、和紙に包まれた玉虫が入っていたことを思い出しました。玉虫を拾ったエノ木は今も元気です。

お話がだいぶ横道にそれましたね。

玉虫を購入して写真を撮りました 美しいですね

玉虫の写真を撮りました 美しいですね


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