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2023年2月18日

雑誌の掲載拒否は意見の相違 気分を転換して再投稿を

若い研究者がガッカリしていました。応援メッセージです。

共同著者論文を含めて300報以上の医学論文を書いてきました。その経験から以下を書きます。

採択になった雑誌の重要度を示す指標の一つであるインパクトファクターImpact factor(IF)が、23と18が私の論文の掲載雑誌では、大きなものです。しかし、300報は、私の主張が込められた論文ばかりと思っています。

食道と胃に関する多くの国際会議で常に日本人の意見を推進してきました。それでも外国でたくさんの友達を作ることができました 消化管の病理学分野で日本で普通のことが外国で普通でないことが多々あります 常に日本の正しい学説を主張していましたI have always promoted Japanese opinions at many international congresses on the esophagus and stomach. Even so, I could make many friends in the foreign countries

多くの国際会議で食道と胃の病理組織診断に関しては常に日本人の意見を主張してきました 意見が異なってもたくさんの外国人の友人を作ることができました 食道や胃の病理学分野で日本で普通のことが外国で普通でないことが多々あります(田久保海誉退職記念シンポジウムハンドアウト東京食道研究デー2015/05/09)

雑誌に投稿すると、数人の査読者(Reviewer)が独立して査読します。つまり雑誌に掲載するべきか否かを考えながら読んで、雑誌の編集長(Editor-in-chief)に意見を述べます。編集長が複数の査読者の意見を考慮して、採択、修正後採択、採択拒否を決定します。しかし、掲載拒否でも反論もできます。

ごく最近、採択拒否との判定を受けて、とてもガッカリしている大学院生にあいました。

ところで、300報も論文があると、多分1000回ぐらいは投稿しています。いや!もっとでしょう。私の論文は、性格を反映して主張が強くて(書き過ぎ!笑)なかなか採択になりません。ほとんどの投稿は、修正後採択や採択拒否でした(笑)

研究者は論文が採択拒否になると、落胆とか怒りからか、長くなると半年ぐらい「やる気」を失う人がいます。これ!間違っています。落胆とか怒りを理由に「怠けているだけ」なように思います。

採択拒否は「査読者と意見が違うだけ」と考えるべきなんですよ。論文が間違っているとか質が低いと考えるべきではないです。私の研究チームや大学院生・研究生には何度も話したことです。重要である・重要でないや、正しい・正しくないではなくて、違うだけです=仏教みたいですけど。怒っても残るものがありません。あと、なるようにしかならないと(まさに仏教)

採択拒否でしたけれど、反論手紙を書いて採択になったことがあります(Aida J, Takubo K, Arai T, et al. J Pathol. 2011;223:410-6, IF:8.0)。またLancet Oncology(IF:43)に採択拒否になったことがあります。通説と正反対の結果を投稿しました。そのあと別の雑誌で採択になり、多くの研究者が追試験をして、同じ結果でした。100近くの雑誌や著書に引用されています。臨床に直結する(患者のためになる)でした。このためLancet Oncologyに総説(すでに発表された論文をまとめた論文)を書かせてほしいとメールしましたが、やはりダメでした。医学に関しては、とてもしつこい性格です(笑)

気分を転換して再投稿して下さい。頑張れ若手研究者!ですね。

令和3年2021年10月31医学論文執筆 現役?イーエ!ポンコツです http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/10232

令和3年2021年11月17日英語!好きなんですか?日本語の医学論文は禁止 http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/10457


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