今回の新潟県の旅行について書いてきました。長岡市の大花火大会と十日町市の神宮寺様について書きました。

実は、だいぶ以前から山本五十六記念館に出かけたいと思っていました。米内光政海軍大臣の揮毫のお戒名があると聞いていました。大きな掛け軸でした。

入館料500円 広くはありませんが読みごたえ見ごたえのあるものばかりでした

それと、ブーゲンビル島で撃墜された搭乗機一式陸上攻撃機の翼の一部を見たいと思っていました。破損がひどかったです。

今回「生命の尊厳を思う宗教心のたまもの・・・」「慈悲の心をもつ仏教と、神を敬う人の心が偉人（山本五十六元帥）を支えました」との文章を読みました（稲川明雄氏）。加えて当時の人ですから四書五経は当たり前ですね。儒教です。

入館してすぐ展示してある中学生の時の書（毛筆、手紙）の素晴らしさに圧倒されました。その他にもたくさんの手紙がありました。

加えて、読み込まれたあとのあるシェイクスピア全集！と聖書を見ました。教養のレベルが違います。高級軍人は、長期の留学や外国駐在武官はごく普通ですから、外国語は皆さん得意です。それにしましてもシェイクスピア、それも全集とは・・・！留学と駐在武官はあわせて5年間と思います。

当時の早期開戦の大合唱、新聞の無責任報道など、英語を知らなかったこと、英語圏の国力を知らなかったことが大きな原因ではないかという人がいます。私もこの意見に賛成です。新聞人マスコミ人は、検閲のせいにしています（笑）あまりにも無責任。

ナチスドイツとの同盟に熱心であった外交官や軍人は、ドイツ留学やドイツに心酔（心を奪われ熱中）していることが多かったように思います。ここからは一般論ですが、留学国の言葉と文化をとことん学ぶことは大切と思います。しかし、その国や政治的指導者や宗教的指導者に心酔してはいけませんよね。

ところで、最近の日本人の中には、旧軍人に対するイメージは、暴力的で思いやりがなく外国について無知な人と考えている人が多いような気がします。確かにそのような人もいたかもしれません。しかし、本からの知識ですが、明治、大正のレベルの高い軍人は、英語、ドイツ語、中国語など外国語に堪能な人が多いように思います。森鷗外（文久生まれ）を挙げるまでもなく。

令和2年2020年2月26日「悉曇・しったん」とは何ですか？「梵字の古書体学」 http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/5459