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2024年3月1日

母が一番行きたかった場所

お母様が亡くなり四十九日忌法要の時に施主様からお聞きしました。

「母はなんでも父がたよりだったんですよ」「一人では、なんにもできない人だったんです」「一人となっては、精神的に生きていけないかなといつも心配していました」「ずっと父の近くに行きたかったと思います」とても繊細なお母様でした。

しかし、才能豊かな女性でした。お二人で世界各国を旅行したとのこと。故人からも思い出話を聞いたことがあります。人生をお二人で十分に楽しまれたようです。お一人になっても頑張っていました。

同様なお話はお檀家から時々お聞きします。

生前、お戒名には「お互いの名前(俗名)の漢字一字を入れて下さい」との希望も聞いたことがあります。うらやましい仲のよさです。

また「お骨壺は夫婦で近くに置いて下さい」と石屋さんに話しているお檀家は多いです。納まるべきところに納まるでしょうか。

撮影場所から本堂の玄関まで60mです ご本尊様やご先祖にあえるちょっと楽しい道です

撮影場所から本堂の玄関まで60~70mです ご本尊様や亡き父母 ご先祖にあえるちょっと楽しい道です お地蔵様は天和2年1682年建立です お掃除担当のお二人のお陰でとても清潔です

また、以下のような記事も見たことがあります。

「母の納骨の時に初めて父(佐田啓二氏)の骨壺を見ました。その横に母のピカピカの骨壺が入るのを見た時、母が一番行きたかった場所はここなんだと直感的に分かりました。・・・五十年以上母が一番行きたかった場所なのだ・・・(中井貴惠氏「文藝春秋」R5/2023,vol7:p315)」記憶に残る言葉でした。

お墓に関するお仕事の皆さんは、とても商売熱心です。最近は特にです。このためか「改葬」や「墓じまい(不適切用語=多くは引っ越しです)」についての記事を新聞、雑誌、ネットの随所に見ます。いま一つ納得したり、心を打つ記事が少ないように思います。また、具体的ではない記事が多いです。記事を書いている皆さんが実際に「改葬」や「墓じまい」をしたことがないことが原因かなと。また、実務にたずさわったことがない?

読者の不安を取り除くための記事のつもりと思いますけれど。「改葬」や「墓じまい」のご心配のない家庭=質問があるとは思えないご家庭、何も問題のないご家庭からの質問が住職に増えました。

お墓をとても大切とお考えの皆さんは少なくありません。もちろんそうではない皆さんも多いでしょう。

あえて言いますと「改葬」や「墓じまい」が目的となっていて、本来の目的を忘れているのかなと思います。お墓の大切さを理解している記事は少ないような気がしています。

令和4年2022年7月14日お盆 お墓がなくなると 猪俣公章氏http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/13111

令和4年2022年9月22日お彼岸の二日目 墓地がにぎわいました でも・・・ 永井荷風氏「問はずがたり」http://fukushoji-horifune.net/blog/archives/14025

 令和元年2019年10月7日60年間!の独身 住職は真似できないですhttp://fukushoji-horifune.net/blog/archives/4447


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